「あ、待って待って!私も話したいことあるんだけど……ダメかな?」
無理を承知で聞いてみると、松浦くんはそっと席に座った。
「……なに」
「あ、えっと、話を蒸し返して悪いんだけど……どうしてあのとき怒ったのかなって……」
勇気を出して聞いてみる。
松浦くんはバツが悪そうな顔をした。
少し沈黙の時間が続いたあと、彼は重い口を切った。
「……あの絵、捨てたんだ」
「……捨てた?」
彼は小さく頷いた。
「あれは失敗作。海老沼先生が捨てといてやるって言ったから渡した。なのに捨てるどころか勝手に飾られてるし」
え、飾ること許可してなかったんだ……!
海老沼先生、松浦くん相手にすごいなあ……
なんて、そんなことよりも気になることがある。
「……あの絵、失敗作なの?」
あんなに綺麗なのに。
一目惚れしたって言っても過言じゃないくらいすごいと思ったのに。
「……描いた俺にとっては失敗作だ。あの絵は、むしゃくしゃしてるときに気分転換に描いた。そんな気持ちも落ち着くような綺麗な絵にしたかったけど、描いてるときはずっとイライラしてたし、完成しても満足できなかった」
「……むしゃくしゃって、なにに?」
これはさすがに答えてくれないかもと思ったけれど、松浦くんは話してくれた。
無理を承知で聞いてみると、松浦くんはそっと席に座った。
「……なに」
「あ、えっと、話を蒸し返して悪いんだけど……どうしてあのとき怒ったのかなって……」
勇気を出して聞いてみる。
松浦くんはバツが悪そうな顔をした。
少し沈黙の時間が続いたあと、彼は重い口を切った。
「……あの絵、捨てたんだ」
「……捨てた?」
彼は小さく頷いた。
「あれは失敗作。海老沼先生が捨てといてやるって言ったから渡した。なのに捨てるどころか勝手に飾られてるし」
え、飾ること許可してなかったんだ……!
海老沼先生、松浦くん相手にすごいなあ……
なんて、そんなことよりも気になることがある。
「……あの絵、失敗作なの?」
あんなに綺麗なのに。
一目惚れしたって言っても過言じゃないくらいすごいと思ったのに。
「……描いた俺にとっては失敗作だ。あの絵は、むしゃくしゃしてるときに気分転換に描いた。そんな気持ちも落ち着くような綺麗な絵にしたかったけど、描いてるときはずっとイライラしてたし、完成しても満足できなかった」
「……むしゃくしゃって、なにに?」
これはさすがに答えてくれないかもと思ったけれど、松浦くんは話してくれた。



