【短編】あやかしの神

『ワタシはアンジュ。
 漢字だったら、杏に樹木の樹。』


「あん、じゅ……」




『そうよ。』

あ……何だろう。深いブルーの瞳に、吸い込まれそう。



『さっき言ったこと、聞いてた?』
「さっきの……?」


そういえば、入れ替える……って


「い、入れ替えるって何!?あなたにはできるの!?
 そもそもなんで、あなたはここにいるの!?どいうこと…!?」

『ちょっと、一気に質問されたら、答えられないでしょう?
 まずは一つずつ……よ。』

………この子、喋ってない。
口が動いてないんだもの。
じゃあどうして声が聞こえるの……?