「大丈夫か?」 振り向いて尋ねる大輔の額には汗が滲んでいる。 ほんの一瞬の出来事だったけれど、そこに全パワーを集中したのがわかった。 「うん。ありがとう」 春香は震える手でギュッと傘を握りしめたのだった。