高校受験の日、帆高は風邪を引いてしまい、ぼんやりとする中で受けた試験は当然うまくいくはずがなく、親の望んだ高校は不合格だった。その瞬間、親からは空気のように扱われるようになってしまったのだ。
そして、二次募集で寮付きの高校に入学して、追い出されるような形でこの高校に来た。
(ここは有名な進学高校じゃない。俺の人生、ここで終わったんだな)
何であの時に風邪を引いたのか、と自分を責めたくなってしまう。その時、「どうしたの?体調悪い?」と声をかけられる。
帆高がゆっくりと顔を上げれば、ショートボブの可愛らしい髪型に、ぱっちりとした二重の女子が心配そうに顔を帆高を覗き込んでいた。ピーチベージュのブレザーがよく似合っている。
「……別に」
帆高は素っ気なく返事をし、女子は「そっか。体調悪かったら無理せず言ってね」と言い帆高の隣の席に座る。
「あたし、青井(あおい)みずき。よろしくね!」
そして、二次募集で寮付きの高校に入学して、追い出されるような形でこの高校に来た。
(ここは有名な進学高校じゃない。俺の人生、ここで終わったんだな)
何であの時に風邪を引いたのか、と自分を責めたくなってしまう。その時、「どうしたの?体調悪い?」と声をかけられる。
帆高がゆっくりと顔を上げれば、ショートボブの可愛らしい髪型に、ぱっちりとした二重の女子が心配そうに顔を帆高を覗き込んでいた。ピーチベージュのブレザーがよく似合っている。
「……別に」
帆高は素っ気なく返事をし、女子は「そっか。体調悪かったら無理せず言ってね」と言い帆高の隣の席に座る。
「あたし、青井(あおい)みずき。よろしくね!」


