双子の被検体に依存されています。

次の日。午前十時を上回っているが、今日は休日だから平気。でも日付は寝る前のまま。だから昨日夜更かししたのだが。重すぎる目を擦り、そこにいたであろう双子を見つめようとする。

「ーーーーー?」

居ない。抜け殻のようにふたつの穴ができている。

「祈颯…叶葵…?あれ…夢…?」

頭が痛い…!寝違えてしまった。無理やりにでも3人で寝るべきだったか…?

『夢じゃないよ。多分リビングにいると思う』天使の声で目が覚めてくる。『大体、布団にいた跡がある時点で夢じゃないってわかんねぇのかよ』と、悪魔が的確なツッコミを入れてくるのでムカついて、もっと目が覚めた。

リビングに繋がる扉を開ける。双子は何をしているんだろう、ご飯でも作れるのかなと期待を胸を弾ませながら、陽の光の指す方へ目を向ける。

グチャ。

目に痛い赤。

苦しげにもがく叶葵と、叶葵にへばりついて離れない祈颯。

ーーー何が…起きている。

『急いで引き剥がせ!』

そう呼びかけられるのと同時に、二人を引き離す。

「はぁ…はぁ…何…してるの…っ」
「ぅ、…っ」
「っ…はっ…」

冷静に、冷静に、自体を把握しろ。

叶葵の肩に噛み跡がある。この赤い液体は、そこから溢れ出していたのだろう。叶葵は、苦しげに肩を震わせ、一点を見つめ続けている。一方祈颯は、口から血を流し、昨日は気にならなかったが、歯が尖っている。そしてーーー赤い眼。頬を染めている赤。うっとりと、目を垂らしていた。

『……こういうの…どこかで見たことあるよね』

天使がぽつりとつぶやく。

『あぁ』

『吸血鬼だ』