「人を待ってます……」


咄嗟に嘘をついて、視線を下に戻す。

……これでやり過ごせると思った私がバカだった。


「お友達~?」

「でも、コンビニには誰もいなかったよ」


案の定、男たちは食い下がった。

酔っているのか、妙にへらへらした口ぶり。


やだな。早くいなくなってくれないかな。



しかし、願いは届かず。


腕を掴まれた。

私を立たせようと男が無理やり引っ張り上げる。


「っ!」


どうしよう……、怖い……っ。



「もしかして家出?なら一緒に遊ぼうよ」

「俺ら、そういう子たちの居場所を提供できるよ」

「……結構ですっ」


腕に力を入れても男の手が離れない。