2人で昇龍のアジトに乗り込んだ。 柊哉がこっそりついてきていたのは後で知った。 昇龍は、名は大きいが、結束力が中途半端なチーム。 総長や幹部がやられれば簡単に崩れる。 全員と喧嘩しなくたって潰せた。 援助交際をあっせんしていたとして、関わっていた昇龍の幹部全員が警察に捕まり、チームは壊滅した。 「俺らの勝ちー。やっぱ由良と一緒だとなんでもできる気がするわ」 「アホ」 杏樹がいる限り、俺はこの世界から抜け出すことはできないのかもしれない。 ──そう思っていた。 半年前までは。