◇Side YURA
俺と杏樹の出会いは小学4年生の頃。
あいつが、俺のクラスに転校してきたのが始まり。
杏樹の第一印象は楽天家。
とにかく能天気で呑気な奴だった。
それは、良くも悪くもで。
うちのクラスにやって来て1週間も経たないうちにクラスの中心まで上りつめ、だけど、特定の誰かと特別仲良くすることはしなかった。
そんな杏樹の……危うさというのか、裏側を知ったのは夏休みのこと。
1人ふらついていた杏樹と偶然会い、
「暇なら付き合ってよ」
誘われて、2人で電車に乗って海まで行った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…