「ああ・・・・・・なるほど」
確かに里穂らしい。
美術部に入ってることもあってか、手先が器用な里穂はメイクの腕前も素晴らしい。
ほんとにお店でやったって言われても全然信じるもん。
「じゃこれからは3人とも文化祭の準備で忙しくなるわね。絢花と椿は役者だから特に」
「そうですね、放課後に一緒に遊ぶのもしばらくは難しそう・・・・・・」
「うん・・・・・・」
椿ちゃんのその何気ない一言で、また私はずーんと気が重くなる。
今までだって毎日のように遊びに行ってたわけじゃないけど、行こうと思ったら予定を合わせられるのとそもそも予定が合わせられないのじゃ全然心もちが違うよね・・・・・・。
「ほら、そんな暗い顔しないの!文化祭が終わったらクラスのとは別に3人で打ち上げに行こ!女子会女子会」
「わぁっ、女子会ですか!?楽しみです!」
「・・・・・・うん、そうだね!女子会をご褒美に、私頑張る!」
「頑張りましょう!」
里穂からの心躍る提案に、俄然やる気が湧いてきた。
よーし、クラス劇頑張るぞ!
「おい・・・・・・」
「は、はひっ」
えー、ただいま、シェアハウスに帰宅いたしまして。
早速わたくし、魁吏くんに怒られております・・・・・・。
共有スペースのソファにあぐらをかいて座ってる魁吏くんと、その正面に正座してる私。
誰がどこからどう見ても、立派な説教現場だ。
せめて晶くんがいればまだいくぶん和やかだったんだろうけど、生憎今晶くんは不在。
「・・・・・・絢、なんで白雪姫を引き受けた?」
「えっと、そ、それは・・・・・・」
「しかも相手役が晶?」
「・・・・・・・・・・・・すみません」
だって仕方なかったんだもん!
クラス会の終了時間だって迫ってきてたし、王子と姫以外にもまだ決めなきゃいけないことはたくさん残ってたし・・・・・・。
頭の中で言い訳が次々と浮かんできて、また次々と消えていく。
ゴニョゴニョと口ごもる私を見て、魁吏くんが深くため息をついた。
「絢の相手が他の男とか・・・・・・」
言いたいことはすごくわかる。
もしこれが逆の立場だったとしたら・・・・・・。
魁吏くんが王子様役で、キスの真似をするほどまで他の女の子が近づくなんて、例えそれが里穂や椿ちゃんのような仲の良い子でもいい気はしない。
でも、私だって・・・・・・。
確かに里穂らしい。
美術部に入ってることもあってか、手先が器用な里穂はメイクの腕前も素晴らしい。
ほんとにお店でやったって言われても全然信じるもん。
「じゃこれからは3人とも文化祭の準備で忙しくなるわね。絢花と椿は役者だから特に」
「そうですね、放課後に一緒に遊ぶのもしばらくは難しそう・・・・・・」
「うん・・・・・・」
椿ちゃんのその何気ない一言で、また私はずーんと気が重くなる。
今までだって毎日のように遊びに行ってたわけじゃないけど、行こうと思ったら予定を合わせられるのとそもそも予定が合わせられないのじゃ全然心もちが違うよね・・・・・・。
「ほら、そんな暗い顔しないの!文化祭が終わったらクラスのとは別に3人で打ち上げに行こ!女子会女子会」
「わぁっ、女子会ですか!?楽しみです!」
「・・・・・・うん、そうだね!女子会をご褒美に、私頑張る!」
「頑張りましょう!」
里穂からの心躍る提案に、俄然やる気が湧いてきた。
よーし、クラス劇頑張るぞ!
「おい・・・・・・」
「は、はひっ」
えー、ただいま、シェアハウスに帰宅いたしまして。
早速わたくし、魁吏くんに怒られております・・・・・・。
共有スペースのソファにあぐらをかいて座ってる魁吏くんと、その正面に正座してる私。
誰がどこからどう見ても、立派な説教現場だ。
せめて晶くんがいればまだいくぶん和やかだったんだろうけど、生憎今晶くんは不在。
「・・・・・・絢、なんで白雪姫を引き受けた?」
「えっと、そ、それは・・・・・・」
「しかも相手役が晶?」
「・・・・・・・・・・・・すみません」
だって仕方なかったんだもん!
クラス会の終了時間だって迫ってきてたし、王子と姫以外にもまだ決めなきゃいけないことはたくさん残ってたし・・・・・・。
頭の中で言い訳が次々と浮かんできて、また次々と消えていく。
ゴニョゴニョと口ごもる私を見て、魁吏くんが深くため息をついた。
「絢の相手が他の男とか・・・・・・」
言いたいことはすごくわかる。
もしこれが逆の立場だったとしたら・・・・・・。
魁吏くんが王子様役で、キスの真似をするほどまで他の女の子が近づくなんて、例えそれが里穂や椿ちゃんのような仲の良い子でもいい気はしない。
でも、私だって・・・・・・。

