そうなってもいいの!?
チラッと椿ちゃんのほうを見て助けを求めると、彼女の目はキラキラとしてた。
まるで、「私も絢花ちゃんの白雪姫姿、見てみたいです!」とでも言うように。
頼みの綱が・・・・・・!
「おい」
すると、今まで険しい顔をしていた魁吏くんが低い声を出した。
所謂ドスが、あまりに効いた声だったのでさすがに一部の女の子はビクッと肩を跳ねさせた。
「お前ら、自分にできないからって絢に押し付けるなよ」
「そういうわけじゃないけど、みんなが納得できるのは桃瀬さんだけなんだもん!」
「・・・・・・じゃあ、俺が王子やるよ」
「え?」
思わぬ魁吏くんの言葉に、耳を疑った。
あの魁吏くんが、王子に自ら名乗り出た・・・・・・?
いよいよ、明日は空から槍が降るんじゃなかろうか。
「え、魁吏やってくれるの!?」
「ならそれもそれでいいかも!」
女の子は納得しかけてるけど、私は魁吏くんが王子するの嫌かも・・・・・・。
なんて、あれも嫌これも嫌っていうのは都合が良すぎるんだけど。
どうしようか困っていると、盛り上がる女子の一方で男子からはブーイングが起こった。
「それ、黒江と桃瀬のリア充のイチャイチャをただ見るだけじゃね?」
「リア充はんたーい」
「クラス劇と恋愛は別にしようぜ」
男子が言ってることも一理あるのかもしれない。
それに、白雪姫って確か王子様のキスで目覚めるお姫様だったよね?
人前で真似とはいえ魁吏くんとキスするなんて、ちょっと、いやだいぶ恥ずかしい。
わいわい、わいわいとクラス内で意見がヒートアップして会はカオスになってる。
さすがの晶くんも、ちょっと困っているようだ。
・・・・・・えーい、ままよ!
「あ、あの、私・・・・・・!」
「はあ・・・・・・」
「ちょっと絢花、ため息つきすぎ」
「そうですよ、絢花ちゃん」
「だってえ・・・・・・」
私は今、里穂と椿ちゃんとお弁当を食べている。
いつもは彼氏の諒太さんとお昼を食べてる里穂だけど、今日は諒太さんが部活の用事とかで一緒に食べられなかったそうだ。
だから、久しぶりの里穂とのお昼ご飯。
本当だったら心躍るシチュエーションなんだけど、今の私は憂鬱を極めている。
「なんであんなこと言っちゃったかなあ・・・・・・」
『あ、あの、私・・・・・・!白雪姫やります・・・・・・!』
チラッと椿ちゃんのほうを見て助けを求めると、彼女の目はキラキラとしてた。
まるで、「私も絢花ちゃんの白雪姫姿、見てみたいです!」とでも言うように。
頼みの綱が・・・・・・!
「おい」
すると、今まで険しい顔をしていた魁吏くんが低い声を出した。
所謂ドスが、あまりに効いた声だったのでさすがに一部の女の子はビクッと肩を跳ねさせた。
「お前ら、自分にできないからって絢に押し付けるなよ」
「そういうわけじゃないけど、みんなが納得できるのは桃瀬さんだけなんだもん!」
「・・・・・・じゃあ、俺が王子やるよ」
「え?」
思わぬ魁吏くんの言葉に、耳を疑った。
あの魁吏くんが、王子に自ら名乗り出た・・・・・・?
いよいよ、明日は空から槍が降るんじゃなかろうか。
「え、魁吏やってくれるの!?」
「ならそれもそれでいいかも!」
女の子は納得しかけてるけど、私は魁吏くんが王子するの嫌かも・・・・・・。
なんて、あれも嫌これも嫌っていうのは都合が良すぎるんだけど。
どうしようか困っていると、盛り上がる女子の一方で男子からはブーイングが起こった。
「それ、黒江と桃瀬のリア充のイチャイチャをただ見るだけじゃね?」
「リア充はんたーい」
「クラス劇と恋愛は別にしようぜ」
男子が言ってることも一理あるのかもしれない。
それに、白雪姫って確か王子様のキスで目覚めるお姫様だったよね?
人前で真似とはいえ魁吏くんとキスするなんて、ちょっと、いやだいぶ恥ずかしい。
わいわい、わいわいとクラス内で意見がヒートアップして会はカオスになってる。
さすがの晶くんも、ちょっと困っているようだ。
・・・・・・えーい、ままよ!
「あ、あの、私・・・・・・!」
「はあ・・・・・・」
「ちょっと絢花、ため息つきすぎ」
「そうですよ、絢花ちゃん」
「だってえ・・・・・・」
私は今、里穂と椿ちゃんとお弁当を食べている。
いつもは彼氏の諒太さんとお昼を食べてる里穂だけど、今日は諒太さんが部活の用事とかで一緒に食べられなかったそうだ。
だから、久しぶりの里穂とのお昼ご飯。
本当だったら心躍るシチュエーションなんだけど、今の私は憂鬱を極めている。
「なんであんなこと言っちゃったかなあ・・・・・・」
『あ、あの、私・・・・・・!白雪姫やります・・・・・・!』

