臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。

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結局,L⚪NEで断るのも失礼と迎えてしまった朝。

どうしようかと悩んでいると,丁度夾くんにばったり合う。

お互い探していたようで,目が合って2人とも目を丸くした。



「あ…おはようございます」

「うん,おはよう」



そしてやっぱり,何故かぎこちない。



「あの,一応なんですけど,今日来ますか?」

「うん。雫と行こうと思ってる」

「じゃあ,終わったらちょっと時間ください」

「え」



私が頷くのを見て,夾くんは言い逃げをしていく。

うそ……

折角会えたのに,結局何も言えなかった。

呆然とした私は,SHRのために仕方なく教室へと向かった。