臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。

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「澪」

「ん,なに?」



眠たそうな顔をしながら,Webで漫画を読む澪。

私が声をかけると,わざわざスマホまで置いて私の方を向いてくれた。

11時ともなると,お義母さんはもう寝ている。

と,澪は私を見て,眉をひそめた。



「また髪乾かしてないし」

「だってまだ拭き終わってないんだもん」

「拭いてから出てくればいいでしょ」



澪,つめたい。

父親みたいなことを言う。

確かに姉弟間でも女子力はいるだろう。

でも家族だからこそ,長時間取り繕うのは無理なのだ。

私はムッと頬を膨らませる。



「だって,澪寝ちゃうかもしれなかったから」