臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。

初めて会ったあの日の,彼らの様子が目に浮かぶ。

海くんも,夾くんも,礼夢くんも。

私達を,純粋に姉弟だと見ていた。

義理だと聞いた夾くんは,年の同じ私達になんの憶測もせず,私の存在を羨ましいと言った。

それは夾くんがいい人である証拠で,世の中の全ての義姉弟ならばどの人も満面の笑みを浮かべただろう。

だけど私は思った。

やっぱり,と。

私じゃだめなんだ。

もちろん見た目が釣り合わないこともあったと思う。

でも,違う。

私の気持ちは,皆には受け入れて貰えない。

折角仲良くなれた皆に,私は澪が好きだと告白することは,出来ないのだ。

私の瞳からぽろぽろと溢れるそれに,雫はぎょっと目を剥く。