臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。

「当たり前でしょ。仲の良い女子はいても,こんなにベッタリいるような女の子,今までいなかったんだから」

「そ,うなんだ」



私は周りの目を気にしなさ過ぎたのかもしれない。

ただ夾くんと知り合えて,メッセージのやり取りも多くて,楽しいとしか思って無かったけれど。

他意は無くても,周りはそうじゃないんだ。

私はただ,静かに落ち込んだだけだった。

だけど,雫の次の言葉が私の心を大きく揺さぶる。



「…お陰で,澪くんのところに人が殺到。義弟だから,真相を聞きに夾くんのファンが来てるの」


え…

固まる私に気づかない雫は,ほんの少し感情を込めた声で,声を荒らげる。



「だから2人が仲良い事,澪くんも当たり前に知ってるんだよ。義姉の恋愛に巻き込まれて,良い迷惑。だから…最近ずっと機嫌悪い」