臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。

ぞろぞろ,と言う表現か1番適していると思う。

まさにそういった様子で,学年もバラバラな沢山の男子が私の元にやって来た。

私は思わず澪に近寄る。



「は?」



澪は澪で,その様子に顔をしかめている。

そもそも私,注目されるのも嫌なのに…!



「お,まじの美人じゃん」

「え,まじじゃん。すげ」

「澪なんでおねぇーちゃん紹介してくれないわけ? ってか俺とかどーすか?笑」



あまりに口々に褒められてキョトンとすると,澪が私を隠すようにして立つ。

なるほど,こんな時のために最初から言葉を決めてたんだな。

と私は1人納得した。



「はいはい。もーいーでしょ。昼休みおわんべ。なんと夾くんがかっこつけたいらしいからね笑」

「お~!?」 「ひゅぅー!」

「これは頑張るしかないんじゃないの~?」

「言ってね~!!」