臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。

「2人,今日遅いって。俺チャーハン食べたい」



納得してないながらも,突如変わる話題。



「…私オムライスがいい」



わたしは何となく,気分から反対の意を示した。




「えー。まぁいいや。一緒つくろ」



私を見て,くはっという笑い方をする澪が好き。

わがまま言っても許してくれて,あまつさえ"一緒に"って言ってくれる澪が好き。



「あのさ,みおの事好きじゃないとかじゃ,ないから」

「なんのこと…?」

「今日,ちょいちょい変な顔してたから」



気づいて…たんだ。



「ほんとに?」

「うん」

「私も」



澪はピタリと足を止める。




「好きだよ」