臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。

「そーそ。怒っちゃうの。だから置いてきたんだよね~」



からからと笑いながら礼夢くんが説明してくれるも,ピンと来ない。



「あー。分かんないかぁ。じゃあ仕方ないね」



ちょっとムッとしたものの,確かに分からなかった。

自分の友達に母親が元気よく話しかけてるのを見ると嫌な気分になるとか,そうゆう話なのかもしれない。



「じゃあね,みおちゃ…さん」

「みお」



あ,澪。



「澪も見送り? 今帰るとこだよ」

「うん。逆になんでまだ居るのかなって感じ」



さらっと毒を吐きながら,澪は私に微笑みかける。

私が苦笑いしながら3人の方をみると,全く気にしないように各々好きにしていた。