「恋愛で,好き…なんです,けど……」



キラキラを増していくその瞳に押し負けて,私は少しずつ後ずさる。

あんなに緊張していたくせに,ちゃんと言わなきゃと思っていたのに。

何とも気の抜けた報告になった。

澪が呆れている気配がする。



「~っキターーーーーー!!!!!!!」

「う,うるさ……」



耳を覆う澪の横で,私も同じポーズをとった。

な,なに。



「お義母さ…」

「あーんもうやっと! 焦れったい。何度澪のケツを蹴飛ばしてやろうと思ったことか!」

「それは勘弁して」



はぁ…と澪が長いため息を溢す。



「嫌じゃ,ないの? 私達,ずっと義姉弟だったのに…」