臆病な私に,君の溺愛は甘過ぎる。

「ふっ言い方」

「そーそ。そーやって笑ってればいーの。みおちゃんは」

「ありがとう」



なんて優しくて愉快な人なんだろう。

きっとこんな人が相談室の先生なら,きっと皆しあわせ。



「礼夢くんも,誰か1人特別が出来れば良いね」



私が言うと,礼夢くんは目を丸くする。



「…うん。そーかもしれないね」

「わりと良いこと言うね,礼夢」



ひょっこりと影から出てきた雫。



「雫…? いつから」

「俺と同じくらいん時にはその辺に居たんじゃない? なんて声掛けたらいーか迷ってたら出遅れたんだよね」

「~っ悪い!?」



図星だったのか,雫の顔が心なしか赤くなった。

そしてこの際だから言うけど…! と,何故か雫のヘイトが私に向かう。