「そういえば、駿佑、うちの部長の勧めで白雪さんとお見合いしたんだってね。
順調そうだって、部長喜んでたけど、そうなの?」
……なにも順調ではないが。
部長とこいつは同じ人事だから、余計なこと言うと、天然なこいつが、つるっとしゃべるかもな、と思い、
「ああ」
と答えておくことにした。
すると、雁夜は笑い、
「でも、駿佑が見合いしてるとこも、デートしてるとこもなんか想像つかないんだけど。
駿佑がデートって、どんなとこ行ったりするの?」
と訊いてくる。
「いや、デートはこれからなんだが」
「二人でまだ出かけたりしてないの?」
「いや……出かけたんだが。
その、回転寿司とか、水族館とか」
「なんだ、デートしてるんじゃない」
と雁夜は笑う。
「水族館行ってなにしたの?」
「……魚見る以外、やることあるのか、水族館」
順調そうだって、部長喜んでたけど、そうなの?」
……なにも順調ではないが。
部長とこいつは同じ人事だから、余計なこと言うと、天然なこいつが、つるっとしゃべるかもな、と思い、
「ああ」
と答えておくことにした。
すると、雁夜は笑い、
「でも、駿佑が見合いしてるとこも、デートしてるとこもなんか想像つかないんだけど。
駿佑がデートって、どんなとこ行ったりするの?」
と訊いてくる。
「いや、デートはこれからなんだが」
「二人でまだ出かけたりしてないの?」
「いや……出かけたんだが。
その、回転寿司とか、水族館とか」
「なんだ、デートしてるんじゃない」
と雁夜は笑う。
「水族館行ってなにしたの?」
「……魚見る以外、やることあるのか、水族館」