OL 万千湖さんのささやかなる野望

 なんか訊かなくてもいいかな~と思いながらも、万千湖は訊いてみた。

「あの、なんでロウソクなんですか?」

 駿佑はモデルハウスのときから、この家にインテリアとして置いてあった気がする、ドライフルーツが埋め込まれた洒落たロウソクを吹き消し、サイドテーブルに置いた。

「キャンドルと言えよ。
 ロウソク持って暗闇に立ってるとか、丑の刻参りみたいだろ」

 そう言いながら、万千湖のベッドに入ってくる。

 いや、丑の刻参りだったら、頭に突き立てないと……と思う万千湖に駿佑が言った。

「すまん。 
 お前との100年愛を見つめていて遅くなった」

 何故、私も知らないところで、私との100年愛が(はぐく)まれているのですか……。