今日は課長来ないのかな? と思いながら、万千湖はベッドで、うとうととしていた。
すると、ドアが音もなく開き、クリスマスが入ってきた。
……クリスマス。
いや、ロウソクを手にした人が入ってきた。
見ようによっては怖い状況だったのだが。
忍んでくるのは幽霊よりも駿佑の方が可能性が高いとわかっていたので、万千湖は安心感を持ってその光を見つめていたのだ。
万千湖の通っていた幼稚園では、クリスマス会では、みんながカマボコ板に釘を打ち、ロウソクを立てていた。
なんだかあれを思い出すなあ。
荘厳な感じがする。
いや、おそらく、十中八九、夜這いに来た人なんだが……。



