OL 万千湖さんのささやかなる野望




 深夜、駿佑は、万千湖のところに行く前に、ひっそり買って来ていたものを寝室のデスクに並べてみていた。

 10冊の10年日記だ。

 あいつに対して思うところのことはいろいろとあるが。

 相手に求めすぎてばかりもいけないな、とは思っている。

 ほんとうは、万千湖の日記には、ぎっしり俺とのことだけ書いて欲しい。

 だが、相手に求めるより、まず、自分だ。

 駿佑は、デスクに積まれた10冊の10年日記を眺める。

 人生、100年時代だからな。

 いや、今すでに20年以上生きているので、これ全部書こうと思ったら、120歳を越えてしまうのだが。