OL 万千湖さんのささやかなる野望

 万千湖が日記を胸に抱くと、駿佑が、
「どうした、何故見せられない。
 以前は嬉々として見せてくれてたじゃないかっ」
と言って日記をとろうとする。

「だ、駄目ですよっ」

 (かたく)なに万千湖が拒絶すると、駿佑は激しいショックを受けたような顔で立ち尽くす。

 万千湖を見下ろし、呟いた。

「……男だな」

「は?」

「さては、何処かに誰か男がいて。
 そいつのことが書いてあるんだなっ」

 何処にっ?
 誰がっ?

 我々は新婚ですよっ?

 それに、何処かに誰かがとか。

 課長的にも、私に別の男の人がいるところが想像つかないから、話がそんな、ふわっとしてるんですよねっ!?