OL 万千湖さんのささやかなる野望

『寿司はどうだ?』

 日曜の話のようだ。

『いいですな』

 ペンを手にまた書きかけたとき、駿佑から入ってきた。

『回転してなくていいか?』

 回転してていいかは、よく聞くけど。
 回転してなくていいかって、初めてだな。

『できれば、回転してください』

 回転していない寿司屋には怖い大将がいるイメージだったので、つい、そう返信していた。

 回転寿司の方がデザートもいろいろ変わったのがあるしな、と思ったときにはもう返信が来ていた。

『そうか。
 わかった。

 回転しないのなら、予約しようかと思ってたんだが』

 課長にしては長い返信だな、と思いながら、万千湖は、

『回転も予約してたら早いですよ。
 予約しましょうか』

『頼んだ』

 時間など確認したが、ぽんぽんと返事が返り、すぐに話は終わった。

 回転寿司の店のアプリから予約し、さて、と日記を書こうとしたのだが、ふと、気になった。

 駿佑からの返信は一秒と待たずに入ってきていたのだが。

 一度だけ、すぐに返信がなかったな、と。