OL 万千湖さんのささやかなる野望

「荷物を置け」
「は、はいっ」

 なにが起こるんだ……と怯える万千湖の両肩をつかみ、駿佑が口づけてきた。

 課長がこんなことするとかっ。

 いや、いいのかっ。
 我々、婚約してるんだしっ。

 いいのかっ。
 結婚するんだしっ。

 いや、いいのかっ!?

 万千湖が驚いた小動物のように目をパチパチさせていると、駿佑がそんな万千湖の顔を見て笑う。

「……可愛すぎて、なにもできないと思っていたが。

 今は……

 可愛すぎて、なんでもできるな」

 わー、課長が笑ってる。

 すぐ側で笑ってるっ。

 と思っている間に、ソファに押し倒されていた。