OL 万千湖さんのささやかなる野望

 休みの日にお弁当か。

 ……遠足にでも行くしかないか。

 っていうか、家の前がすでに遠足というか。
 そんな山の中だからな、と万千湖が思ったとき、綿貫が笑って言ってきた。

「結婚式、楽しみだね。
 そういえば、最初に新郎新婦の略歴紹介したりするじゃん。

 『新婦の万千湖さんは、ご当地アイドルに就職され』とか言うのかな」

 そこで、雁夜がこちらを見て涙ぐむ。

 アイドル時代の万千湖を思い出し、

 あのマチカが結婚か、と親のような気持ちになっているようだった。

 そこで、ふと気づいたように瑠美が言い出した。

「そういえば、課長と結婚するのなら、もう課長に借金返さなくていいじゃん」

「い、いえいえ。
 それはそれ、これはこれです」
と万千湖が言うと、駿佑は、

 どれがどれだっ!?
という顔をする。