OL 万千湖さんのささやかなる野望

 


 次の日の昼も万千湖は悩んでいた。

 よく考えたらおかしくない?

 課長みたいな人が私と見合いしたり、家買ったり、結婚しようとしたり。

 壮大なドッキリなのではっ!?
と黒岩が聞いていたら、

「ただの素人になったお前にドッキリ仕掛けて、なんのメリットがあるんだ」
と言ってきそうなことを思っていた。

 今日は久しぶりに万千湖が作った冷凍食品弁当があったので、小会議室でみんなでご飯を食べていた。

 瑠美が二人のお弁当を覗き込んで言う。

「あっ、手作りらしきおかずが増えてるじゃないっ」

「……課長が作った昨日のおかずを詰めたんです」

 手の込んだ愛妻弁当とか作ってみたいのだが。

 前より出勤時間が早くなってしまったので、朝はより、てんてこまいになってしまっている。

 課長に完全手作り弁当を作るには、休みの日に作るしかないっ、と料理に関しては要領の悪い万千湖は思っていた。