OL 万千湖さんのささやかなる野望

 とりあえず、入ってみて。
 起きていたら、その意思を訊いてみよう。

 みだりにお互いの部屋に入らない、と最初に宣言したのは俺だしな。

 ……でも、寝てたら起こすの可哀想だから、明かりはつけないでおこう。

 駿佑は暗闇を進もうとしたが、相変わらず、田舎の夜は暗く深く。

 カーテンも閉まっているので、万千湖の家の中はほとんど見えず、駿佑は家具につまづいた。

 おっとっ。

 かえって大きな音を立ててしまうな。

 駿佑は自分の部屋に灯りをとりに戻った。