OL 万千湖さんのささやかなる野望

「……そうだな」
と言いながら、二人で共有リビングをきっちり片付ける。

 自堕落な万千湖だが、新しい家が嬉しいからか、自分がちゃんと片付けろと脅したからか。

 今のところ、積極的に共有スペースは片付けてくれている。

 ……っていうか、今夜もこれで終わりか?

 なんの進展もなかったじゃないかっ。

 そう思った駿佑は、自分の住まいのドアに手をかけ、軽く咳払いしていってみた。

「この間、絶対にこっちを覗くなと言ったが。
 もうけ……」

 もう結婚も決まったことだし、訪ねてきてもいいんだぞ、なんて言うと、

 夜這いに来いと言ってるみたいだな、と気づく。