ふたりは共有リビングで別々のソファに座り、B級ホラーを見ていた。 厳選した評判のB級ホラーだ。 ……厳選してしまったので、ほんとうに物凄くB級なのだが。 っていうか、俺たちは何故、離れて座っているんだ。 それぞれが陸の孤島にいて、膝を抱えて見つめ合っている感じだ。 すでに、なにもいい雰囲気になりそうにない雰囲気が漂っている。 向こうの孤島から、万千湖が言ってきた。 「……何故突然、隣人が訪ねてきて、玄関先で不思議なダンスを踊り出すんですか?」 それがB級ホラーだ、白雪。