OL 万千湖さんのささやかなる野望

「あんたに勧めながらも。
 几帳面そうだし。
 一緒に暮らしたら、ちょっとめんどくさそうな人だな、とか内心思ってたんだけど、やっぱりいいじゃん課長っ」

 ……そんなこと思ってたんですか? と思う万千湖の前で、瑠美は決意し、立ち上がる。

「私も顔にばっかりこだわらずに、そんな旦那様を探すわっ」

 そういう言い方されると、課長がイケメンじゃないみたいではないですか。

 課長、めちゃくちゃ格好いいですよ?

 私的には、今まで会った人の中で、一番好みかもなんですが。

「決めたっ。
 お料理作ってくれて、お洗濯もしてくれて。

 朝、お洋服を選んでくれて、起こしてくれて。
 ヘアメイクもしてくれて、会社まで車で乗せてきてくれる人を探すことにするわっ」

「その方は執事かなにかではないですかね……?」
と万千湖が呟き、通りかかった綿貫が、

「瑠美ちゃん、家政婦さん雇ったら?」
と言って、苦笑いしていた。