「嫁姑、まあ、似てるとは言うわよね」
月曜の昼休み。
自動販売機の前でたむろっているとき、金曜日の話をすると、瑠美がそう言った。
「息子が大好きな姑と夫が大好きな嫁。
もともと好みの傾向が似てるわけだしね。
なのに、なんで、何処の嫁姑も揉めるのかしらね?」
「性格が似てるからじゃないの?」
と安江が言う。
「じゃあ、夫が好みじゃない場合は、揉めないことになりますよね」
と万千湖が言うと、
「……それで、嫁姑の仲が上手くいくとしても、好みじゃない夫とは結婚したくないわ」
と瑠美がもっともなことを言う。
「でもまあ、私と課長のお母さんは別に嫁姑ではないんですけど」
「いや、あんたそれ、いつまで言ってんの?
あんたの人生、課長と結婚する以外の道はない気がするけど?
小鳥遊課長になにか不満でもあるの?」
そう瑠美は言うが。
いやいや、そんな恐れ多い。
私ごときでは、課長とは釣り合わないと思ってるだけですよ、
と考えたあとで、ふと思った。
そういえば、モデルハウスが当たったとき、他の人とだったら、家買っていただろうかと。



