OL 万千湖さんのささやかなる野望

「給湯室で外して、忘れないようポケットに入れて、そのままになっちゃうんですよね。

 ……ところで、課長。
 一応、訊いてみるんですが。

 トゲトゲのついた首輪とかいりませんよね?」

「トゲトゲのついた首輪?

 なんにするんだ?
 犬でも飼うのか?

 まあ、敷地広いし、近所とは離れてるから、問題ないとは思うが。

 散歩はちゃんとしろよ」

 いや、私は、あなたの首にはめようと思ってたんですが……。

 そう思う万千湖の頭の中では、首にスタッズチョーカーをはめた駿佑と自分があの人気のない山道を仲良く散歩していた。

 ……それはそれで悪くないな、と思っているうちに、駿佑の実家についていた。