OL 万千湖さんのささやかなる野望

 でも、吸血鬼、その辺にいないよな、と思った万千湖は、

「この辺りで襲われることないですよね」
と言い、狼に襲われることを想像していた雁夜も、

「そうだよね。
 ないよね」
と答える。

「やっぱり、首輪はやめときます」
「その方がいいかもね」

 突っ込んでくれる駿佑も瑠美もいなかったので。

 ぼんやりした二人は、ぼんやりしたまま会話をしていたが。

 最後は上手い具合に着地し、駿佑は首輪をはめられずに済んだ。