「駿佑。 お前、別にマチカさんが好きなわけじゃないんだろう」 「……マチカは好きじゃないぞ」 『万千湖』に関してはわからないが……と思う駿佑に雁夜が言う。 「駿佑、マチカさんと暮らす権利を賭けて勝負だ!」 「……いいだろう」 友だちではあるが、ずっと出世レースを競ってきた相手。 勝負と言われては引けない。 ひいっ、勝手に賭けないでくださいっ、という顔で万千湖は駿佑の腕をつかんできた。