OL 万千湖さんのささやかなる野望




 そんな二人の様子を給湯室の外から見ていたものがいた。

 駿佑だ。

 割って入ろうかと思ったが、雁夜の手の握り方が、ただの握手のように思えて、一瞬、出遅れる。

 なんだあの握手。

 ……友情?

 だが、雁夜は明らかに、万千湖に告白している。

 恋愛に関しては、ぼーっとしている駿佑もさすがにちょっと焦ってきた。

 俺は別に白雪を好きとか言うわけではないがっ。

 白雪と地鎮祭をするのは俺だっ。

 そこだけはもう決定事項だし、二人で知り合いの神主さんのところにも頼みに行ったしっ、と雁夜にも綿貫にも、

「いや、そこはどうでもいい」

「そこは別にいいんじゃない?」
と言われそうなところでこだわる。