「ありがとうございますっ。
なに食べに行きますかっ?
私、おごりますよっ」
車に乗り込みながら万千湖は言った。
「とっておけ。
借金生活がはじまるんだろ?」
と駿佑は言うが、この喜びを誰かと分かち合いたかったのだ。
「あの場にいらしたお客さんや売り場のおねえさんにもおごりたい気持ちなんですけどねっ」
「……いや、確実に足らなくなるよな」
まあ、当たった事実が嬉しいから別にいいというのはわかるが、と言う駿佑を、
「ありがとうございます、課長」
と万千湖は拝む。
「……いや、俺はなにもしてないが」
「だって、ここまで乗せてきてくださいましたし。
あの七福神様も買ってくださいましたよ。
すごい七福神様ですよね~」
どうやって作ってるんですかね? と笑うと、
「……工場で、ガチャンガチャンって作ってるんじゃないか?」
と駿佑は困りながら言ってきた。



