OL 万千湖さんのささやかなる野望

「あっ、すみませんっ。
 私がっ」
と急いで電気を消しに行こうとしたが、三田村は駿佑の手にあるスマホを見、にやっと笑って言ってきた。

「彼女かね?」
「い、いえ、違います」

 ほんとうに、と思いながらも。

 上司の目を気にしながら、女性にメールを打つ日が来るとは思わなかったな、と思っていた。

 まあ、モテそうだし、白雪万千湖。
 三度も会えばフラれるだろう。

 だから、こんな風にメールを打つ機会も、そうないに違いない。

 駿佑は、そう思いながら、スマホを鞄に入れ、電気を消した。