OL 万千湖さんのささやかなる野望

「それで、そのタオルを一枚売ってみたら、高値で売れたっていうんですよ。

 ありがとう、白雪先輩っ。
 引越しの足しにしますっ、とか入ってきちゃって」

 なんかお役に立てたみたいで~、と笑う万千湖に、

「そいつかっ」
と駿佑は叫ぶ。

「えっ? どいつっ?」
と万千湖は駿佑の迫力に慌てたように、車内や窓の外を見回し、キョロキョロとしていた。