OL 万千湖さんのささやかなる野望



 

 秤にのったマチカが金と重さを比べられ、売られていった。

 牛や藁といっしょにマチカが荷車に乗せられ、運ばれていくところで目が覚める。

 ……悪い夢を見た。

 寝汗をびっしょりかいたまま、駿佑はスマホを開けてみた。

 また値段が上がっているっ。

 なんでこんなに……とよく見てハッとする。

 気のない素振りで眺めていたのでよく読んでいなかったのだが。

 そのタオルは数少ない初期に売り出したタオルであるうえに、サイン入りだった。

 しかも、貴重な、今のサインになる前のサインだと書いてある。

 なんということだっ。

 誰が売り出したんだ、莫迦モノがっ。

 白雪はファンのために一生懸命書いたんだろうにっ。

 ……こいつが儲けるのは嫌だな。

 だが、俺に止めるすべはない。