OL 万千湖さんのささやかなる野望





 ここにしようか、と行ってみた新しい焼肉屋さんは満席だった。

 かなりの人が待っている。

「しまった。
 予約してくるべきだったな。

 昼間なのに、こんなに肉を食いたい奴がいるとは……」

 我々もですよ、とそんな駿佑の言葉に万千湖は思う。

「どうする? 待つか」

「よそ行っても同じかもしれないですもんね」

 受付の機械を操作していると、誰かが声をかけてきた。

「マッ……

 こんにちはっ」

 いつか回転寿司で見たカップルが後ろに立っていた。

 船田(ふなだ)たちだ。