OL 万千湖さんのささやかなる野望




 駿佑は万千湖たちに遅れ、雁夜とともにエレベーターに乗り込んだ。

 もう昼休みも終わりなので、他に誰もいない。

 駿佑は確認せねばと思っていたことを雁夜に訊いてみた。

「……お前がこの間首からさげてたタオル。
 マ、マチカの名前が入ったタオルだったのか?」

 白雪のことをマチカと呼ぶのはなんだか照れてしまうな、と思いながら。

「ああ、そうそう。
 今日も持ってきてる」
とあっさり雁夜は認めた。

「いや~、実はネット見てたら、売りに出てさ」

 そういえば、白雪が、あれは初期の頃のタオルであまり数は出ていないと言ってたな、と思い出す。

「ちょっと欲しくなって、結構高額で競り落としたんだ」

 ……白雪の実家とかに普通にゴロゴロ転がってそうな雰囲気だったが。