本部長と出会って話しはじめた駿佑たちと別れ、万千湖と瑠美は先にエレベーターに乗った。
……課長とふたりでお弁当を食べてたことを責められるだろうか、とビクビクしていたが、意外にも瑠美は機嫌がよかった。
他に誰も乗っていないエレベーターで自ら階数ボタンを押し、瑠美は言う。
「ほんと、あんたといると、いろいろラッキーよね~。
イケメン課長達と一緒にお食事できたり、カラオケ行けたり。
……まあ、今日、内緒で課長と手作り弁当食べたり、黒岩さんに会ってたのはどうかと思うけど」
いきなり半眼の目に睨んでくる瑠美に、万千湖は、ひっ、と怯える。
「な、内緒にしてたんじゃないですよっ。
お昼まで瑠美さんと会わなかっただけじゃないですかっ。
あと、黒岩さんはいきなり何処からともなく湧いてきただけだしっ」
とつい、瑠美の迫力ある視線に、恩ある人をボウフラがなにかのように言ってしまう。



