OL 万千湖さんのささやかなる野望

「なにもなさそうだぞ、賢そうだし。
 超エリートっぽいぞ」

「超エリートですよ。
 課長にできないことなどないですよっ」
といきなり褒めまくった万千湖だったが、あっ、と声を上げる。

「そうですっ。
 ありますよっ、課長にできないことっ」

 万千湖は何故かできないことを見つけて嬉しそうだった。

 詐欺ではない証拠が見つかって嬉しかったのだろうか。

 ……いや、もともと詐欺ではないんだが、と思う駿佑に向かい、万千湖は言った。

「メールの文章を長く打つ!」

「……それお前もだろ」