OL 万千湖さんのささやかなる野望

「そ、そうですね。
 でも、私もいつもお弁当ではないのですが」

「お前が作るときで、もう一個作る余裕があるときだけでいい。
 一個幾ら払えばいい。
 2000円くらいか?」

「なんでですか……。
 ランチより高いじゃないですか。

 材料費、200円もしませんよ。
 っていうか、利子代わりに差し上げますよ。

 私なんかのお弁当でいいのなら」

「……そうか、ありがとう」
と言う駿佑がちょっと照れたように見えたので、

 幻覚かな、と万千湖は思った。