OL 万千湖さんのささやかなる野望

「弁当はいいじゃないか。
 お前、ランチ率高過ぎだからな」

 節約となるだろう、と予言のようなことを言い出す。

「でもあの、付き合いとかもありますからね……」
とごにょごにょ言っていると、その弁当の写真をじっと見ていた駿佑が、

「待てよ。
 この弁当は何処かで見たな」
と言い出した。

「ああ、それは雁夜課長にあげたお弁当ですね。
 その日はほら、ランチに行ったので」
と万千湖は下に書いているランチのメニューを指差す。

「急にランチに行くことになったので、課長にあげたんですよ」

「そういえば、そうだったな。
 それにしても、何故、雁夜に弁当を……?」

「……お腹を空かせてたからですかね?」

「子どもか」

 そう言ったあとも、ふーん、とページをめくっていた駿佑は、時折貼られているお弁当の写真を眺めながら、

「冷凍食品なのに、よく堂々と貼るな」
と悪態をつく。