OL 万千湖さんのささやかなる野望

 戻ってきた万千湖がそのページに気づいて笑う。

「そうだ。
 課長が食べなかったから、私、二人分食べたんですよ、それ」

「食べたのか、二人分……」

 はい、全部、と言いながら、万千湖は駿佑の前に、ことり、と小皿に載ったクッキーを置いた。