OL 万千湖さんのささやかなる野望

「でも、毎日書きたいことがたくさんあるのに、一日一ページしかないんで。
 取捨選択して、印象に残ったことだけを書くようにしてるんですけどね」

 取捨選択して

 取捨選択して

 取捨選択して……

 取捨選択により、捨てられた方の駿佑は心の中で絶叫する。

 俺よりアフタヌーンティーセットの方が印象に残ったのか、お前は~っ。

 実は万千湖は見合いの間中、頭の中で日記の下書きをしていたので。
 それで満足してあまり文章は書いていなかったのだが。

 もちろん、駿佑はそんなことは知らなかった。