万千湖は自由に見ろと言っているのだから、別に何処を見ていても咎められることもないのだが。
自分があの見合いの日のことを気にして探そうとしていると万千湖に知られるのが嫌だった。
「そうそう。
新しいいい珈琲もらったんでした~」
万千湖は今の缶を戻すと、こちらに背を向け、ゴソゴソ棚を探しはじめる。
いい珈琲って、なんだっ。
悪い珈琲って、どんなんだっ。
っていうか、お前、あ、とか、ほ、とか、いろいろ声を上げるなっ、と、
「いや、『ほ』は言ってないです」
と万千湖に言われそうなことを思いながら、ページをめくる。
ついに見合い翌日の日付を見つけた。
日記は見合いの日のちょっと前くらいからつけ始めたんだったらしく、かなり前のページだった。
表側から見ればよかった……。
駿佑は、はやる心を抑え、震える指先でページをめくってみた。
自分があの見合いの日のことを気にして探そうとしていると万千湖に知られるのが嫌だった。
「そうそう。
新しいいい珈琲もらったんでした~」
万千湖は今の缶を戻すと、こちらに背を向け、ゴソゴソ棚を探しはじめる。
いい珈琲って、なんだっ。
悪い珈琲って、どんなんだっ。
っていうか、お前、あ、とか、ほ、とか、いろいろ声を上げるなっ、と、
「いや、『ほ』は言ってないです」
と万千湖に言われそうなことを思いながら、ページをめくる。
ついに見合い翌日の日付を見つけた。
日記は見合いの日のちょっと前くらいからつけ始めたんだったらしく、かなり前のページだった。
表側から見ればよかった……。
駿佑は、はやる心を抑え、震える指先でページをめくってみた。



